【国際】「神の戦士」がネット上に犯行声明

イラン南東部シスタン・バルチスタン州ザヘダンで１５日起きた自爆テロ事件で、
イスラム教スンニ派の反政府武装組織「神の戦士」は１６日、組織のウェブサイト上に
犯行を認める声明を掲載した。

イラン政府は同日、死者２７人、負傷者３００人以上に達したと発表、さらに、
「米国が犯行の背後にいる」（ラリジャニ国会議長）と、欧米批判を強めている。
「神の戦士」は声明で、イランの精鋭部隊「革命防衛隊」を標的とした犯行だと強調した。
１５日は、イラン政府が定める「革命防衛隊の日」で、テロの現場となった
モスク（イスラム教礼拝所）には、同州に駐屯する革命防衛隊員も礼拝に訪れており、
死傷者の中には相当数の隊員が含まれている模様だ。
アブドッラーヒ内務次官は１６日、「国外で訓練を受けた（米国の）工作員が、
イランに潜入し犯行に及んだ」との見方を示した。

シスタン・バルチスタン州は、パキスタン、アフガニスタンと約５００キロにわたり
国境を接し、イラン国内で国境警備が最も手薄な地域。同州で多数派のスンニ派バルーチ人は、
やはりバルーチ人が多いパキスタン南西部との間を比較的自由に往来しているとされる。

別の内務省高官は国営通信に対し、「東方の隣国は、イランの忍耐が限界に達していることを
認識すべきだ」と述べ、事件の責任の一端が、パキスタンの手薄な国境警備にあると非難した。

*+*+ YOMIURI ONLINE 2010/07/17[19:53:52] +*+*
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100717-OYT1T00720.htm