植草氏逮捕は国家の陰謀？あなたもいつ逮捕されるか分からない、忍び寄る「痴漢の罠」

痴漢で最高裁の有罪判決を受けた経済学者の植草一秀氏は「日本の優良資産を米国に叩き売るに等しい」として
自民党小泉政権の郵政民営化に反対していた。「痴漢事件」は「郵政改革に反対する者はこうなるぞ」という
権力による見せしめだったとの見方が今でも尽きない。

筆者の知人・A氏は米国金融界の内情に精通したジャーナリストである。米国政府から日本政府への指令書とも呼ばれる
「対日構造改革要求」を米国側の視点から知り抜いており、日米関係のいかがわしさをウェブなどで告発していた。
米政府にとっては厳しくマークすべき「好ましからざる」存在だったろうことは容易に想像できる。

そういうＡ氏が、危うく罠にはめられかける「事件」が起きた。昨年１１月頃のことである。
Ａ氏は東京の地下鉄丸の内線車内で座っていた。いつの間にか、左右の座席に屈強な２０代の男、
向かいの座席にコギャル風ミニスカートの女とOLのような身なりの女が座り、男女4人組に取り囲まれる形になっていた。

電車が新宿駅に近づいた時だった。ミニスカートの女がふらふらと立ちあがり、Ａ氏の前にいきなりうずくまった。
OL風の女が背中をさするように後ろについた。わきにいた男がプラスチックのカバーを突き破って非常ボタンを押した。
もう１人の男はＡ氏に対して、ミニスカートの女を介抱してあげて、と促すような仕草を繰り返した。

だがＡ氏は座席から動かなかった。４人の動きがあまりにもスムーズすぎ、かえって不自然なものを感じた。
「これは植草氏がはめられた状況と同じじゃないか」。Ａ氏はシートにへばり付いて離れないようにしていた。
非常ベルで駅員が駆けつけたが、ミニスカートの女は電車から降りようとしなかった。

仮病だったからに違いない、とＡ氏は考える。もし前に進み出て女を介抱しようと手をかけようものなら、
他の３人に取り押さえられ痴漢に仕立てあげられてしまったに違いない。

>>2以降に続く